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2009.04.28 at 國立代木競技場第一體育館

史上最多数を動員した、カッコ可愛い安室奈美惠の本領

170万枚もの大ヒットを記録したベスト・アルバム『BEST FICTION』にともなう全国ツアー【NAMIE AMURO BEST FICTION TOUR 2008ー2009】。追加公演、再追加公演を経て、約8ヶ月にわたり開催されてきたツアー終盤戦を飾る再々追加公演@国立代々木競技場第一体育館4デイズ、初日。

 ステージ両脇の2つの巨大スクリーンに映る青い瞳の少女が不思議な森へ迷い込む…、と同時に、ステージ中央を覆うカーテンがゆっくり開き、階段ステージの上、男女ダンサー陣に囲まれ、玉座に座って安室奈美恵が登場。FICTIONの世界の始まりを告げたR&B色炸裂の「Do Me More」を皮切りに、原曲以上に低音を響かせたクラブ仕様の「So Crazy」まで。エッジィに突っ走るその姿は、まさに女のコたちの憧れ、”カッコいい安室奈美恵”そのものだ!

 そして、「NEW LOOK」のイントロを合図に、中央ステージに向かって右にしつらえられたサブ・ステージの幕が開くと、そこには中が階段になった巨大なハイヒール型セットの中、ミニスカ姿で歌う奈美恵嬢が。さらに「Wishing On The Same Star」では大きな三日月型のオブジェに腰かけて歌う。”カッコいい”から一転、女のコのファンタジーが凝縮されたガーリーな場面の連続に、場内から大歓声が上がる。

 しかし、安室奈美恵の表現するガーリーは単に甘いだけではない。“SUITE CHIC”以降は挑発的なアッパー・チューンもあえてクールに歌うことが多いが、うなるような迫力唱法で歌い上げた「shine more」では、大人になった彼女だからこそのソウルと余裕が炸裂。ここ数年のツアーでこれほど魂を露にした歌声を響かせることは滅多になかったから、今回のツアーを経て、安室奈美恵はシンガーとして急進化を遂げつつあるということなのだろう。

 フードを目深にかぶったストリートなスタイルで再登場した場面では、ステージ中央からアリーナ席エリアまで長く伸びたキャットウォークもフルに使い、ダンサー陣と息のあったダンス・パフォーマンスを披露。中でも、キャットウォーク中央に出現したバーを使った「Top Secret」でのダイナミックなダンス・シーンでは、客性から感嘆のため息とともに「カッコイー!」という声が。

 アッパーな流れで締めくくった本編を経て、キュート&ソフトな選曲でフィナーレを迎えたアンコールまで、全30曲。MCはアンコール後の「また遊びに来てねー!」だけ。衣裳替え9回&ほぼノンストップで歌い踊り続けた今回の約2時間半のステージは、“SUITE CHIC”以降、約6年間の安室奈美恵の歩みを濃縮したものとなった。今回は『BEST FICTION』ツアーということで、過去のナンバーはあえて入れずに、挑んだのも新たな試みだった。23都市60公演、6月、7月には台湾・上海での公演も決まっている。今回のツアーは、女性ソロ・シンガーとして史上最多となる約50万人の動員になるといい、リリース予定のライブDVDにも一層の注目が集まるだろう。そう、6年前、自らのやりたいことを貫くという、安室奈美恵が選んだ道は正しかったのである。

(取材・文/早川加奈子)

 

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